fc2ブログ

アポリネール 「ミラボー橋」

ここでは、「アポリネール 「ミラボー橋」」 に関する記事を紹介しています。
ミラボー橋
                アポリネール/大島博光訳

ミラボー橋の下 セーヌは流れ
    思えば
  われらの恋も 流れる
苦しみのあとには つねに悦びがやってきた

 夜のきて 鐘が鳴り
 日日は去り わたしは残る

手と手を取り 顔を向かい合わせていよう
   そのあいだにも
 つないだわれらの腕の橋の下
永遠の眼ざしの もの倦い波が流れ去る

恋も過ぎ去る この流れる水のように
   恋も過ぎ去る
 なんと 人生ののろいこと
そして希望の なんと激しいこと

手に手をとり 顔向き合わせていよう

(草稿)

*マリー・ローランサンとの恋に破れたアポリネールの傷心の詩。ミラボー橋のことをアポリネールの橋とよんでいます。

関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://oshimahakkou.blog44.fc2.com/tb.php/995-e57dd5fa
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック