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長野詩人会議機関誌「狼煙」62号

ここでは、「長野詩人会議機関誌「狼煙」62号」 に関する記事を紹介しています。
「狼煙」62号が出来ました。
のろし

のろし

三方克さんの「斑猫譚 大島博光覚え書」博光へのインタビューに興味深い話が。
─西条八十が詩をかき続けたら、日本の詩の流れが変わったともいわれます。それだけの詩人がなぜ歌謡曲の作詞家になったんでしょうか?
「関東大震災の時ね、上野の山に逃げ込んだそうです。何しろ東京が連日燃え続けたんだから、皆不安でいっぱいだった、先生も。その時、避難民の中から流行歌が聞こえてきて、たちまち人々全体の大合唱となったそうです。歌いながら泣いている人も大勢いて、先生も歌いながら心をゆさぶられたそうです。歌っているうちに、暗い民衆の顔がだんだんと明るくなってきて、生気を取り戻してくるのがわかったそうです。歌う。また歌う。歌い終わっても近くの見知らぬ人と話し出して、生気は消えるどころか、一層強まって行く。先生自体がそうなって行く。そこで考えたそうです。ここで私が現代詩を朗読したところで、こんなに皆は感動するだろうか。おれは詩をやめよう、いや、やめるんじゃない、歌詩をかこう、歌詩人になってやろうって考えたそうです。」
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