
「水仙とアネモネ」 大島静江
なんときみは夢みつづけて
待ちあぐんでいることか
雨ふり花やそよ風を連れて
やさしい春のやってくるのを
なんと きみは歌いつづけて
待ちこがれていることか
ごぼごぼと小川をいっぱいに
ひしめき流れる春の水音を
その期待ゆえに 希望ゆえに
きみの歌は いまも いまも
わたしの胸に鳴りひびく
そのあこがれや予感ゆえに
死をみつめたきみの眼は
そのまま生をこそみつめていた
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