春の日へのほめうた
大島博光
春の日を なつかしみ
雪のなか 冬の日に
わたくしは ほめうたう
失って みなければ わからない
春の日の あたたかさ 甘美さは
雪どけの ごぼごぼと 流れる音
雨だれの 夜どおし したたる音
庭先の 柿の木で 啼く雉子鳩
朝風に 咲き香る ぢんちょうげ
深く吸う 空気さえ 匂やかで
あの朝の すがすがしさ みずみずしさ
きみもまた そのひとみを 輝やかせ
春そのもの 花として 立っていた
あたたかく 戸をたたく 春一番
春の日は みじかくて すぐ暮れる
春の夜 ふたりして 飲んだ酒
酔い心地 夢心地 いつしかに
春はさり 夏のきて 秋となる
雪のなか 冬の日に わたくしは
春の日を なつかしみ ほめうたう
(自筆原稿)
大島博光
春の日を なつかしみ
雪のなか 冬の日に
わたくしは ほめうたう
失って みなければ わからない
春の日の あたたかさ 甘美さは
雪どけの ごぼごぼと 流れる音
雨だれの 夜どおし したたる音
庭先の 柿の木で 啼く雉子鳩
朝風に 咲き香る ぢんちょうげ
深く吸う 空気さえ 匂やかで
あの朝の すがすがしさ みずみずしさ
きみもまた そのひとみを 輝やかせ
春そのもの 花として 立っていた
あたたかく 戸をたたく 春一番
春の日は みじかくて すぐ暮れる
春の夜 ふたりして 飲んだ酒
酔い心地 夢心地 いつしかに
春はさり 夏のきて 秋となる
雪のなか 冬の日に わたくしは
春の日を なつかしみ ほめうたう
(自筆原稿)
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