「メディカル朝日」2月号の医療と報道に関する連載で、ロハス・メディカルの川口恭さんが「マスメディアからマイクロメディアへ」と発言しています。川口さんは朝日新聞記者をやめて患者向けのフリーマガジン「ロハス・メディカル」を発行。「マスコミがなくても世の中は困らないが、医療がないと世の中は困る」「マスメディアは粛々と退場していただきたい」と既存のマスコミに対して痛烈な言葉を投げかけています。
◇ ◇ ◇
──医療と報道について
この世は老病死を宿命づけられた不条理な存在で、医療はその不条理さと直面している人に寄り添う行為だと思っています。報道は、不条理な世の中を少しでも棲みやすくするための手段に過ぎなかったはずなのに、いつの間にか自己目的化して、批判だけしていればよいと勘違いしているように見えます。現在の医療と報道とは、相性が非常に悪いと思います。
──不条理に寄り添う医療と批判だけする報道とは
不条理な世界に生み出されてしまった人間として、私は不条理さから逃げたくないし、不条理さに立ち向かっている、それに寄り添う人への敬意を忘れたくないとも思っています。逃げた時点で他人を批判する資格はないはずです。ところが現実には、自分は逃げているくせに、立ち向かっている人を批判する失礼極まりない存在が目につきます。能力があるのにそういう生き方をしている人は罪深いと思います。
──その代表格が既存のマスコミと?
そのとおりです。
──ロハス・メディカルは何を目指していますか?
今後15年くらい、患者は増え続けるけれど医療提供側の伸びは追いつかず、医療者の負担は確実に増える。メディアはどうしても第三者的、無責任になりがちですが、社会を円滑に回すために、もっと当事者意識を持って社会にコミットしたいと考えています。
──メディアにできることはまだあると?
共同体をうまく運営するには、構成員同士の信頼関係が成立していなければいけない、それが成立していないところに「媒介者」として入り、信頼関係を構築する手伝いが出来ると思います。
──従来メディアにもそういう働きを期待している?
マスメディアに期待することは、粛々と退場していただきたいということです。ビジネスモデルとしてはもう社会の敵になりつつあると私は思います。余力のあるうちにマイクロメディアの集合体に再編してくれないかなと思います。
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──医療と報道について
この世は老病死を宿命づけられた不条理な存在で、医療はその不条理さと直面している人に寄り添う行為だと思っています。報道は、不条理な世の中を少しでも棲みやすくするための手段に過ぎなかったはずなのに、いつの間にか自己目的化して、批判だけしていればよいと勘違いしているように見えます。現在の医療と報道とは、相性が非常に悪いと思います。
──不条理に寄り添う医療と批判だけする報道とは
不条理な世界に生み出されてしまった人間として、私は不条理さから逃げたくないし、不条理さに立ち向かっている、それに寄り添う人への敬意を忘れたくないとも思っています。逃げた時点で他人を批判する資格はないはずです。ところが現実には、自分は逃げているくせに、立ち向かっている人を批判する失礼極まりない存在が目につきます。能力があるのにそういう生き方をしている人は罪深いと思います。
──その代表格が既存のマスコミと?
そのとおりです。
──ロハス・メディカルは何を目指していますか?
今後15年くらい、患者は増え続けるけれど医療提供側の伸びは追いつかず、医療者の負担は確実に増える。メディアはどうしても第三者的、無責任になりがちですが、社会を円滑に回すために、もっと当事者意識を持って社会にコミットしたいと考えています。
──メディアにできることはまだあると?
共同体をうまく運営するには、構成員同士の信頼関係が成立していなければいけない、それが成立していないところに「媒介者」として入り、信頼関係を構築する手伝いが出来ると思います。
──従来メディアにもそういう働きを期待している?
マスメディアに期待することは、粛々と退場していただきたいということです。ビジネスモデルとしてはもう社会の敵になりつつあると私は思います。余力のあるうちにマイクロメディアの集合体に再編してくれないかなと思います。
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