奈切哲夫(左)と小山田二郎
前衛画家の小山田二郎と博光は戦前からのつきあいでした。「蝋人形」の編集者時代に小山田二郎らにおごっていた、新宿の喫茶店NOVAに連れて行ったと語っています。
小山田二郎は下口唇が異様に腫れていて印象に残る顔立ちでした。荻窪あたりで開いた個展に連れて行かれましたが、絵も全くグロテスクというか、異様・シュールで、小学生の眼からもこれが前衛絵画というものかと納得しました。小山田二郎が若い女性のもとへ雲隠れしたとき、奥さんで画家のチカエさんから居場所を知らないか、どうしたら戻ってくるか相談されました。博光は「もう戻ってこないよ」とつぶやいていました。
数年前にNHK教育テレビ・新日曜美術館で「小山田二郎と鳥女」を放送していました。その女性小堀令子のもとで新しい作品をたくさん制作したことが紹介されていました。小山田二郎はチカエ夫人と小堀令子、二人の女性のささえで絵を書き続けたのでした。
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