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<いつから詩人になろうと思ったのですか?>

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<いつから詩人になろうと思ったのですか?>
なろうと思ったんじゃなくて 生まれた時から詩人だったんだよ 気がついたらそうなっていたんだ

<気がつかれたのはいつですか?>
母親が十三歳の時に死んでね どうしてだろうとメタフィジックになったわけだよ
フランス文学を読んで アナトゥール・フランスが 王様が学者に人生とは何か? という問いを与え答えを探させたわけだ 学者は書物をいっぱいろばに積んで帰って来たが 王様は言った 人生とは 生きて 愛して 死んでいくことだって そう言ったってさ 具体的にわからないじゃない 
それからマルクスに出会ってさ 人間は社会の反映 社会の鏡だってことを学んで そこまでくれば もう党に入るしかないじゃない アラゴンが共産党に入党した時に言った言葉が これはフランスの歴史がそうさせたって 
したくたってできない人もいるよ 大学の先生だってそうなったら職がなくなっちゃうし
だからわたしは親父にしろ 息子にしろまわりに助けてくれる人がいたからね そういう人の存在なしにはね そうやっていかれるのは
母親は二十五で結婚して七人子供を産んで 三十九で亡くなった
親父も四十五歳で母親が死んで 七人の子供が残されて苦労したよ 長男のわたしは好き勝手なことをして でも苦労を受け入れてくつがえそうとしなかったね 偉いよ
親父や息子の良いところは酒を飲まないことだね

(尾池和子「博光語録1」)
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