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哲学者 田辺元 戦争責任のとり方

ここでは、「哲学者 田辺元 戦争責任のとり方」 に関する記事を紹介しています。
NHKラジオ 新日曜名作座で、『田辺元・野上弥生子往復書簡』を放送していました。哲学者田辺元は昭和20年3月京都大学教授を退官したあと、北軽井沢に移住し、以後ずっとそこで隠遁的生活を送った。戦争中、大学教授として学徒を戦場に送り出したことと日本を悲運に導いたことへの責任を感じたためという。
 「敗戦時、天皇が責任を取って切腹するか処刑されていれば、子供たちへ戦争責任の話がわかりやすく出来るのに、それがなかったためにうまく教育ができなくなった」と教員の方から伺ったとの小林さんの話を連想しました。侵略戦争を賛美し推進した多くの指導者が責任を取らずあいまいにしたまま戦後の政治に復権し、あまつさえ自虐史観などといって侵略戦争自体を否定しようとしていることからすれば、田辺元は誠実な生き方をしたといえる。
 アジアの人々と自国民にはかりしれない悲惨な犠牲を与えた侵略戦争の最大の責任者がまったく責任を負わずにあいまいにしていることは、日本人の道徳観や正義感をゆるがせるとともに世界の人々からの信頼をえられない原因になっているのではないか。
 さすがに天皇も戦犯を祀った靖国神社だけには参拝できなかった。
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