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障がい者の夢と希望を乗せて 走れ ひまわり号(下)

ここでは、「 障がい者の夢と希望を乗せて 走れ ひまわり号(下)」 に関する記事を紹介しています。
 
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さあ、極めつけは「車イス、ジェット機で空をとぶ」。
平成15年、総勢153名の北海道(白老、登別、小樽、札幌)旅行です。
ジェット機が大好きな小児麻痺障がい1級の正仁さんは全く体の自由はききません。
お母さんに支えられて窓の下の白い雲を見下ろしていました。目はおどろきと感動で
キラキラしていました。その時、お母さんは肩の力がすっと抜けたそうです。
今迄親として何もしてやれなかったのが一番つらいことでした。
今、息子のたったひとつの夢がかなえられたのです。

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北海道にはリフトバスがなかった! 旅行場を出た皆に驚きが走りました。
広い北海道をめぐるにはバスしかありません。2泊3日の長旅をどうのりきるか、
そしてレストランもほとんどが狭い階段を登った2階にあるのです。
「いいじゃないか、皆の腕をリフトにしょう」なんて簡単に決めて実行してしまう
ボランティアの力! すごいですね。だから夜の食事はなしとげた満足感と手をぬかず
助けてくれるボランティアの優しさを知った皆の心がかよいあうのです。

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登別の温泉は牛乳風呂のようでした。ボランティアの皆に支えられて温泉に入った正仁さん
は支えがなくても浮いてしまう程の軽さでした。同じ人間として生まれて来たのに一夜にして
小児マという障がいを持ってしまった子どもを持つ親の苦しみ、何十年と天井だけ見て生きて
きた正仁さん、感情を表わすことができるだけにそれは過酷な人生だったといえるでしょう。
血の気のない頬がほんのりと赤く染まり、気持よさそうに笑うのを見てボランティア
の人たちは苦労を忘れ、又、障がい者の人たちのために頑張ろうと思うのです。

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さて北海道も最後の日、ホテルの売店では、かってないほどの大フィーバーになっていました。
お金を出して自分のほしい物を買う経験がなかった皆さんが買い物の楽しさに目覚めてしまった
のです。「いらっしゃい、いらっしゃい」の呼びこみをするヒマもなく棚の商品がとぶように
売れていきました。またたくまにタナはからっぽ。あとの仕入れが間にあわなかったそうです。

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平成16年8月15日、諏訪湖祭、湖上花火大会に行きました。原田泰治美術館の協力を頂き、
庵やトイレに特別の許可が出ました。障がい者用のトイレがあるのでみんなひと安心。
なんせ、どこへ行ってもこれが1番の心配事なのです。車イスがリフトから降りると、
すぐボランティアの皆さんが次々と車イスを押して行きます。

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しずえさんの車いすは大きくてリフトにはのりません。外でひたすらしずえさんが来る
のを待っています。最後にやっとお姫様だっこをされたしずえさんが降りてきました。
ひまわり号の旅に参加するようになってしずえさんはとてもあかるくなったそうです。

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花火が始まるまでの待ち時間、ビールやスイカでおしゃべりがはずみます。
その中に、両親が年老いて付きそいが無理になったので障がいを持つ弟に付きそ
って来たお姉さんがいました。嫁ぎ先では両親が亡くなったらひきとって一緒に暮せば
いいと言われたそうです。少しずつでも障がいに理解ある人たちが増えてほしいですよね。
どんな人も、いつかは助けてもらう時が来るのですから

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いよいよ暗くなって、みんなの顔も見えなくなった頃、ドッカンドッカーンと花火の大きな
音が諏訪湖にひびきわたりました。空いっぱいに、たくさんの幸せの花を咲かせています。

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これだけ大きな事業を続けてこられたのは思いきった計画を次々と打ち出した事務局と、
障がい君の夢をかなえるお手伝いをしたいというボランティアの皆さんの純粋な思いと情熱が
本物だったというあかし(証)と言えるでしょう。ひまわり号が走った事で駅や公衆トイレなどの設備も
利用しやすくなり、バスの旅にはかかせないリフト付バスも充実して環境も整ってきました。
障がいを持つ人が外に出られるようになり生き生きした姿を見て
人々の理解も深まったように思います。
(おしまい)
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