
松代町馬場町の古川正幸さんから大島博光訳『ランボオ詩集』(蒼樹社 、昭和 23年初版)を頂きました。
大学生だった古川さんが夏休みで帰省していた時に博光から贈られたそうです。

この本に紙片が挟まれていますと見せてくれました。
表には住所(東京都下北多摩郡三鷹町)と氏名が、中には「吹雪」と題した詩が書いてありました。
吹雪にたち向かって歩く女性を描いた悲壮感の漂う詩です。

大島博光は戦後、家族3人で昭和23年4月23日まで古川さん宅に間借りしていました。(博光の馬場町の住まい)
博光の姪の佐藤芙喜子さんが「小学生の頃、古川寿美子先生(音楽の先生、美しかった)の家に
ピアノを習いに行ったら、ベッドに博光が寝ていた。当時は珍しいベッドに休んでいたので母に聞いたら、
胸の病気のせいといわれた。はじめ、博光宅に古川先生が部屋を借りているのかと思った」と語っていました。⇒

古川寿美子さんは正幸さんのお母様かと思い込んでいましたら、妹で、
そのご嫁いで東京に住んだ、2年前に亡くなったとのお話しでした。
大島博光の詩ノートに「ソヴェート文学ノオト、デカブリストの妻、ランボオ詩集、心の遍歴、グンドルフ文芸論集
五月二十九日 古川寿美子」との記入があるので気になっていました。(つづく)
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