人民連合とは? クーデターは何故?
──チリ人民のあゆみをふり返って──
婦人・青年・政治囚のたたかい
去る三月八日の国際婦人デーの日に婦人たちはチリ国内でデモや集会に決起しました。軍事政権は百三十人の婦人たちを不当逮捕し、そのうちの十二人を国内流刑にし、全世界の憤激をかっています。また十八日には首都サンティアゴの中央監獄で千五百人の政治囚が非人道的待遇に抗議してハンストに入りました。さらに二十二日にはサンティアゴの住居の壁に反ファシストのスローガンを書いていた青年のグループがチリ軍騎兵隊に射殺されました。
ピノチェトのフィリピン訪問中止
こうしたなかで、国際的孤立から浮上をはかるため、ピノチェトは三月下旬にフィジー、フィリピンを訪問しようとしましたが、フィジーでは空港で数千人のデモ隊に囲まれ、また同日、フィリピン政府が招待を撤回したため数時間で帰国せざるをえなくなりました。
不屈の闘志と国際連帯のたたかいの源泉
チリ人民の不屈のとますますひろがる国際連帯の輪、これらのたたかいの源泉はいったい何でしょうか?それは、一九七三年九月十一日にアメリカ帝国主義に指揮されたチリ軍部によって引き起された残虐なクーデターの衝撃であると同時に、果さなかったけれども世界で初めて平和的に社会主義を建設しようとして選挙で選ばれたたかったアジェンデ人民連合政府の三年間の偉大な業績と苦闘にあるのです。そしてその背景には、つねに統一と団結─統一戦線をさまざまな形で追求してきたチリ人民の長期のたたかいの歴史があるのです。
チリのクーデターとは何か、人民連合とは何か、それを生みだしてきたチリ人民のあゆみはどんなものだったのかをここでふり返ってみましょう。
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