日下新介(北海道)
四〇年前になりますか、わたしは一篇の詩を大島博光さんに送ってその評を乞いました。『フランスの起床ラッパ』を読んだわたしは、その時から、大島さんはわたしの師でありました。あの時代は厳しい情勢でした。わたしは新日本文学会福井支部にいて、中野鈴子さんたちと共に「ゆきのした」を発行していました。──長い中断の後、わたしは再び詩を書きはじめ、五年前、最初の詩集を大島さんに贈ったとき、励ましの言葉をいただき感激したことを、今改めて思い出しています。──四〇年前、〝堅い──観念的だ〟と言われたことは、今もまだ改まっていませんが、これからも、いっそう精進して、日本の起床ラッパをうたいたいと、ひそかに決意しています。
『冬の歌』の、大島さんの希望と苦悩はわたしたちのものです。大島さんからあふれ出る言葉に導かれながら、新しい泉の方向にわたしたちも向かっていきたいと思います。健康に気をつけられて、もっともっとうたい続けて下さることを心から祈っています。
- 関連記事
-
-
「民主長野」に原稿を 高野滋雄 2023/02/07
-
戸隠の水芭蕉を見に行った 小熊忠二 2023/02/06
-
大島さんはわたしの師 日下新介 2023/02/05
-
夫婦愛の深さに心打たれた──吉岡よし 『冬の歌』感想文集 2023/02/04
-
詩集『冬の歌』 初出一覧 2023/02/03
-
この記事のトラックバックURL
http://oshimahakkou.blog44.fc2.com/tb.php/5453-bc798ea0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック