アジェンデ夫人 マリアさんを迎えて 全国にひろがる連帯の輪
チリ人民連帯日本委員会と日本婦人団体連合会の両団体の招待で、三月二十六日に来日した故アジェンデ大統領夫人オルテンシア・ブッシ・アジェンデさんと末娘のマリア・イサベルさんは、二週間の活動ののち四月七日、つぎの訪問国インドに向いました。
二人は、荒れ狂うファシスト軍事政権の血の弾圧に抗して不屈のたたかいをつづけているチリ人民への支援強化を訴えて、連日のように各界、各団体との交流を深め、日本・チリ両国人民連帯の事業に大きな足跡を残しました。
東京での中央十団体主催による歓迎連帯中央集会をはじめ広島、名古屋、静岡などの集会に出席、さらにチリ連主催の集会や婦団連主催の交流会、婦人団体との懇談会、労働組合幹部との会合などに参加し、チリの実情を訴えましたが、二人の来日を契機に、チリ人民連帯・支援
行動をいっそう発展させていこうとの決意がいたるところで表明されました
チリよ、よみがえれ 会場包んだ「ベンセレーモス」
三月二十八日の東京における中央集会は、終始チリの苦しみをわがことのように思う二千人をこえる参加者の拍手につつまれました。麦笛の会のフォーク・シンガー横井久美子さんがうたう「ベンセレーモス(われわれは勝利する)、ベンセレーモス」の会場を圧するチリ人民連合のうたに参加者全員が唱和するなかで、アジェンデ夫人が何度も涙をぬぐう光景もみられました。
銃剣と軍靴で人民の政府をふみにじったファシズムへの怒り、たたかうチリ人民への連帯の熱気──アジェンデ夫人とマリアさんの火を吹くような訴えに、集会は大きく盛りあがりました。各地の集会で
も、同様に感動的な場面がみられました。
二週間の短い期間でしたが、二人は地球の反対側のチリの実情を伝え、自由と民主主義の擁護のためにたたかっている両国人民の連帯のために大きな成果あげました。
四月七日、離日にあたって、胸にチリ人民連帯バッジをつけたアジェンデ夫人とマリアさんは、日本人民のあたたかい歓迎に感謝するとともに、チリ人民への支援連帯がいっそう発展することを期待するとあいさつしました。
(チリ人民連帯ニュース第2号
1974年5月10日)
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