「去年の夏、パリに行ったとき、一日、ロワール河畔のお城めぐりに出かけた。お城めぐりの拠点の一つであるトゥールに着いたのはもう昼過ぎであった。この時刻からは、もうお城めぐリのバスはないのである。そこでぶらぶら、ロワール河の方へ町を歩いて行くことにした。十二世紀に建てられたという古い石の家並みの並んだ狭い街があって、そこはなぜかうす気味が悪かった。それに反して大通りは明るくて華やいでさえ見えた。ロワール河の橋のたもとには、古い教会が立ち、むかしのぶどう搾り機が保存されている博物館があった。ぶどう搾り機は、直径三、四メートルもあるような大きな桶でできていて、木肌が赤光りしていた・・・」(「ロワール河とアルノー河」)
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