グルジアの画家ピロスマニを描いた映画3本「ピロスマニ」「ピロスマニのアラベスク」「ピロスマニ・ドキュメンタリー」を見ました。
映画「ピロスマニ」は放浪の画家といわれたピロスマニの、町の居酒屋や店などから依頼を受けて看板や絵を描き、それによって日々の食事や酒、宿を得ていたこと、貧困の中でも自尊心と自由な精神を守り通した生き様がわかりました。
「ピロスマニのアラベスク」では、ルソーのような特徴的な彼の絵画をセルゲイ・パラジャーノフ監督が美しい映像を重ねて昇華させます。
「ピロスマニ・ドキュメンタリー」では早くして両親を亡くした生い立ちから困窮と孤独で亡くなるに至る生涯をわかりやすく描く。無名だったピロスマニを見つけ出した詩人のイリヤ・ズダネーヴィチがピカソに教え、ピカソが共感してピロスマニ像を描いたこと、1969年にマルローやアラゴンがパリでピロスマニ展を開催し、賛辞を送ったこと、名声が上がったためにグルジアの画家集団に加入したが、独学の画家であったことから蔑まれて離れたこと、「百万本のバラ」を送ったフランスの女優マルガリータのことなど興味深いエピソードを紹介しています。
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