(第二章 大臣アブル・カシム・アブド・アルマリクの空想的な生涯)
長詩『エルザの狂人』の中の一篇。イベリア半島におけるアラブの盛衰を歌ったものである。従来スペインにおけるアラブの盛衰、とりわけアラゴン国女王イザベラとカスチリアの王フェルディナンドの連合軍によるグラナダのマホメット王国の攻略の歴史は、勝利したスペイン側の資料によってのみ語られてきた。それに対して、アラゴンは敗北したアラブの側の資料によって『エルザの狂人』を書いたといわれる。
(『稜線』61号 1997年2月)
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