すでに述べたように、ピカソの遺体は南仏エクス・アン・プロヴァンス郊外ヴォヴナルグの古城に埋葬された。死んでも故国スペインに帰ることのできなかったピカソを悼んで、アルベルティはつぎのような墓碑銘を書いた。
──ピカソの記念碑のための碑銘──
この詩が書かれた時、ファシスト・フランコとフランコ体制はまだ生きていた。「ついにスペインの大地に入り込み それをつき破って/そこに新しい空気を吹きこんでくれるように」──という詩人の願いと呼びかけは、そのようなスペインに向けられていたのである。(新日本新書『ピカソ』)→
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