スペイン内戦の末期、南フランスに逃れた大勢の難民がフランス政府によって海岸の強制収容所に入れられ虐待を受けた事実はドキュメンタリー映画「メキシカン・スーツケース」で描かれていました。
「ジュゼップ 戦場の画家」は、その難民の中にいた実在の画家ジュゼップ・バルトリを主題にしたアニメ映画。
ジュゼップはスペインの共和派の活動家だったが、妊娠した恋人マリアを残して先にスペインを脱出。強制収容所での悲惨な生活をスケッチに描いた。必死になって恋人マリアを探すも見つからず、収容所を脱走する。メキシコへ亡命を果たし、女性画家フリーダ・カーロと親しくなる。トロツキー暗殺の現場を案内されて「もしかしたら自分が手を下していたかも……」とつぶやく共産党員だったジュゼップ。スペイン内戦にかかわった画家の数奇な生涯を知る。
長編アニメ監督デビューを果したオーレルはジュゼップが収容所で記した鮮烈なスケッチに触発され、10年の歳月を費やして本作を完成させたという。
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