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メキシカン・スーツケース──ロバート・キャパとスペイン内戦の真実

ここでは、「メキシカン・スーツケース──ロバート・キャパとスペイン内戦の真実」 に関する記事を紹介しています。

 
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(大島博光記念館ニュース第40号)

 
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ロバート・キャパ 「フランスの官憲に誘導されて収容所に向かう人々」
 


<ロバート・キャパ>とスペイン内戦の真実 「メキシカン・スーツケース」
三人の戦争写真家と祖国を追われた人びとをめぐるドキュメンタリー

 スペイン内戦から七〇年たった二〇〇七年、「メキシカン・スーツケース」と呼ばれる四千五百枚のネガがメキシコで発見された。そこにはロバート・キャパ、ゲルダ・タロー、シーモアの三人の戦争写真家によるスペイン内戦の映像があった。二〇才代後半の彼らはファシズムとの闘いを世界に伝えるためにスペインに渡った。女流写真家タローは激戦のブルネテで事故のため亡くなり、ペール・ラシェーズに埋葬された。
 一九三八年、フランコの攻勢をうけて、多くの共和派の人々がピレネーを越えてフランスに避難した。仏政府は冬の砂浜に鉄条網をはり、屋根もない収容所を作った。食糧も水もない。数週間で一万五千人が死んだ。尊厳を守れないと言ってスペインに戻った将兵は銃殺された。
 共和派を支援したのはソ連とメキシコだけであった。メキシコは亡命者の受け入れを表明、一九三九年、一八〇〇人を乗せた最初の船がメキシコの港につくと大歓迎が待っていた。亡命した人々の証言「メキシコだけが私たちを受け入れ、歓迎してくれた。感謝している」
 現代のスペイン、共同墓地で行方不明兵の遺骨を発掘する若者たち。内戦の歴史が語られなかったスペインで変化が起きている。孫たちが何が起きたか知りたいと問いかけ始めた。「共同墓地から見つかる遺骨はみんな私の祖父だと思っています」

 メキシコが強力にスペイン人民を支援した事実と現在のスペインの変化がわかって興味深い。映画はフラナガンとフライとスペインで闘った全ての国際旅団の同志に捧げられている。
監督・脚本トリーシャ・ジフ
二〇一一年メキシコ・スペイン・アメリカ合作

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