パリ・コミューン百周年記念レコード「天をも衝く:パリ・コミューン」
1971年、パリ・コミューンの100周年を記念してフランスの作曲家ジョゼフ・コズマがアンリ・バシスの詩に曲をつけてアンサンブルを組み、レコード「À l'assaut du ciel : La Commune de Paris」を作成しました。アンリ・バシスはレジスタンスに参加した詩人で、この詩は1951年の東ベルリン青年祭で発表されたものです。
このレコードの歌詞付きジャケットのコピーがカセットテープとともに大島博光の許に残されていました。博光は10曲のうち6曲を翻訳しています。
À l'assaut du ciel : La Commune de Paris
1 mne du 18 mars
2 Paris en fête (お祭り騒ぎのパリ)
3 Chanson de toile (袋を縫う歌)
4 Les enfants de la Commune (コミューヌの子供たち)
5 Les amoureux du mois de mai (五月の恋びとたち)
6 Chant des barricades
7 Marche funebre (葬送行進曲)
8 Plainte (嘆きの歌)
9 Lamentations
10 C'est la Commune qui vaincra
なお、レコードのタイトル À l'assaut du ciel : La Commune de Paris を「嵐の空 パリ・コミューン」と訳していました。l'assaut du cielの直訳「空を襲う」が馴染めなかったためです。ところがこの言葉はマルクスがパリ・コミューンについて書いたクーベルマンへの手紙で使われたもので、Que l’on compare ceux qui, à Paris, sont montés à l’assaut du ciel avec ceux qui sont les esclaves du céleste Saint-Empire romain de la Germanie prussienne, avec ses mascarades posthumes et ses relents de caserne et d’église, de féodalité et surtout de philistinisme4. 「クーベルマンへの手紙」を邦訳した国民文庫版では「天をもおそおうとするこれらのパリの人々とかのプロシア=ドイツ神聖ローマ帝国の極道な奴隷どもとを比較してみるがよい……」としています。モーリス・トレーズの言葉は「マルクスはパリ・コミューンの戦士たちについて、彼らは天をもおそう勢いで戦ったと書いている」と訳されています。
大島博光は『パリ・コミューンの詩人たち』(新日本新書)のはしがきで、「……そこには、パリ・コミューンにおける「天をも衝く」(マルクス)パリ労働者の歌ごえが、高らかに鳴りひびいていたからである」と書いて、「天をも衝く」を採用していました。
ジャック・デュクロの著書「パリ・コミューン」(新日本選書 1971年)の原題も「 À l'assaut du ciel : la Commune de Paris, annonciatrice d'un monde nouveau」であり、À l'assaut du cielはパリ・コミューンのまくら言葉の如くなっています。
1971年、パリ・コミューンの100周年を記念してフランスの作曲家ジョゼフ・コズマがアンリ・バシスの詩に曲をつけてアンサンブルを組み、レコード「À l'assaut du ciel : La Commune de Paris」を作成しました。アンリ・バシスはレジスタンスに参加した詩人で、この詩は1951年の東ベルリン青年祭で発表されたものです。
このレコードの歌詞付きジャケットのコピーがカセットテープとともに大島博光の許に残されていました。博光は10曲のうち6曲を翻訳しています。
À l'assaut du ciel : La Commune de Paris
1 mne du 18 mars
2 Paris en fête (お祭り騒ぎのパリ)
3 Chanson de toile (袋を縫う歌)
4 Les enfants de la Commune (コミューヌの子供たち)
5 Les amoureux du mois de mai (五月の恋びとたち)
6 Chant des barricades
7 Marche funebre (葬送行進曲)
8 Plainte (嘆きの歌)
9 Lamentations
10 C'est la Commune qui vaincra
なお、レコードのタイトル À l'assaut du ciel : La Commune de Paris を「嵐の空 パリ・コミューン」と訳していました。l'assaut du cielの直訳「空を襲う」が馴染めなかったためです。ところがこの言葉はマルクスがパリ・コミューンについて書いたクーベルマンへの手紙で使われたもので、Que l’on compare ceux qui, à Paris, sont montés à l’assaut du ciel avec ceux qui sont les esclaves du céleste Saint-Empire romain de la Germanie prussienne, avec ses mascarades posthumes et ses relents de caserne et d’église, de féodalité et surtout de philistinisme4. 「クーベルマンへの手紙」を邦訳した国民文庫版では「天をもおそおうとするこれらのパリの人々とかのプロシア=ドイツ神聖ローマ帝国の極道な奴隷どもとを比較してみるがよい……」としています。モーリス・トレーズの言葉は「マルクスはパリ・コミューンの戦士たちについて、彼らは天をもおそう勢いで戦ったと書いている」と訳されています。
大島博光は『パリ・コミューンの詩人たち』(新日本新書)のはしがきで、「……そこには、パリ・コミューンにおける「天をも衝く」(マルクス)パリ労働者の歌ごえが、高らかに鳴りひびいていたからである」と書いて、「天をも衝く」を採用していました。
ジャック・デュクロの著書「パリ・コミューン」(新日本選書 1971年)の原題も「 À l'assaut du ciel : la Commune de Paris, annonciatrice d'un monde nouveau」であり、À l'assaut du cielはパリ・コミューンのまくら言葉の如くなっています。
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