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ジャック・デュクロ「パリ・コミューンの基本的特徴」 (7) 内部的弱点──多数派と少数派

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(『世界政治資料』1971.7.10)

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7 内部的弱点──多数派と少数派
 コミューンには、その活動の面での弱点に加えて、コミューン内部に存在した分裂とつながる内部的弱点もあった。
 知られているとおり、少数派の社会主義者と多数派との紛争で、コミューンは五月一五日、危機にあった。
 この点について、第一インタナショナルの一員で、コミューン議員の一人、ルフランセは、こうのべた。
 「少数派のメンバーのおかれている状態は我慢できないものになっている。多数派が軽蔑して、社会主義者の自由に任せていた一部の経済問題のほか、コミューンがとるもっとも重要な措置の大部分は会議以外のところで、別の会合で多数派の手できめられた」。
 少数派のメンバーはつぎつぎと責任ある地位からはずされた。官報を指導していたシャルル・ロンゲはヴェジニェに代えられ、ヴァルランは軍事委員会から除かれようとしていた。こんな状況のもとで、少数派は五月一五日、かれらを多数派から分かつ諸点を明らかにした。
 ブランキストとネオ・ジャコバン派は外国の都市、つまり国際労働者協会(第一インタナショナル)総評議会のあるロンドンで自分たちのスローガンを手に入れたと、インタナショナル派を非難した。
 情勢は、少数派のメンバー二三人がもはやパリの議会に出席せず、国民軍の兄弟のいるそれぞれの地区にもどると声明するまでになった。
 こうした行動をとった活動家たちは、インタナショナルのパリ連合評議会がかれらにいったように、まちがっていた。連合評議会は、かれらの行動のもとになった動機をよく理解しながらも、コミューンの統一を守るようによびかけたのである。
 この状態からひきだすべき教訓は、統一の維持が、社会の変革を願う人びとの頭にたえずなければならないということである。
 このことは、フランスでの社会主義の到来を、いくつもの、政党まず第一に社会党がこの社会変革の事業に参加するという観点からわれわれ共産主義者が考えているだけに、いっそう重要である。
 団結が豊かで、永続するものであるためには、それが明確な目標のもとにきずかれねばならない。またわれわれが先進的民主主義と呼んでいる過渡期に達するため、ついで社会主義の樹立にいたるため、前進を決意した諸政党のあいだに共同綱領が確立されなければならない。
 さらに、社会主義の内容を明確にしなければならない。なぜなら、知られるようにカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスはその不滅の『共産党宣言』で、かれらが感動的社会主義と呼んでいる、真の社会主義とは無様のさまざまな変種に重要なページをあてているからである。
 一世紀前には当時労働者階級に及ぼしていたさまざまな影響のため、社会主義の定義に、若干の混乱があったとしても今日では事情はもはや同じではない。
 権力をにぎる労働者階級とその同盟者だけが実現できる主要な生産・流通手段の集団所有なしには、社会主義はない。
(つづく)
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