夢のあと 大島博光
わたしはまだ 夢うつつのなか
はじめて めくるめきを知った
少年のように
わたしはまだ 夢うつつのなか
現実だったものが 夢となり
その夢が さめぬのだ
わたしはまだ 夢うつつのなか
与えられたものの 純粋さゆえに
月の光が照らした 百合ゆえに
わたしはまだ 夢うつつのなかにいる
稲妻が照らしだした 薔薇ゆえに
与えられたものの 純粋さのゆえに
わたしはまだ 夢うつつのなかにいる
現実だったものが夢となって 夢がさめないのだ
わたしはまだ 夢うつつのなかにいる
こんな深い泉に めぐり会おうとは
マチスの画を見るような
こんな 生きる悦びがくりひろげられて
わたしはまだ 夢うつつのなかにいる
月の光で見た 白百合のゆえに
わたしはまだ 夢うつつのなかにいる
初めて めくるめきを知った少年のように
わたしはまだ 夢うつつのなか
はじめて めくるめきを知った
少年のように
この記事のトラックバックURL
http://oshimahakkou.blog44.fc2.com/tb.php/4753-058ce59b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック