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死んだ義勇兵たちの母親にささげる歌──『愛と革命の詩人ネルーダ』──戦争とファシズムに抗して

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(大月書店『愛と革命の詩人ネルーダ』──戦争とファシズムに抗して)

子供





 ネルーダの『死んだ義勇兵たちの母親にささげる歌』はつぎのように書かれている。

 いやいや! かれらは死にはしない! かれらは硝煙のただなかに
 すっくと立っている
 燃える蝋燭の芯のように

 銅色の原っぱのなかに
 かれらの清らかな影は かさなりあっている
 敵をさえぎる風の幕のように
 怒りの色をした柵のように
 まるで胸のように 目に見えぬ空の胸のように

 お母さんがた! かれらは麦畑の中に立っている
 ひろい野っぱらを見おろす
 深い正午《まひる》のように高く
 打ち鳴らす鐘の音のように
 殺された人たちをぬって
 勝利をきたえる 黒い声のように

 かれらは 血に染まった石の下の木の根になっただけではない
 かれらの散らばったあわれな骨は
 土にまみれ込んでいるだけではない
 かれらの口は まだ乾いた土くれを噛み
 鉄の海のように わなわなと身を顫わせ
 高く振りあげた拳は 死に抗議しているのだ
 ……

「スペインの人民軍、義勇軍、さらに国際義勇軍は、およそ二年ちかく、国際ファシスト軍にたいして英雄的にたたかったのであった。


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