
PHILIA project よりご招待いただき、「ビクトル・ハラの歌が殺されるとき」を見てきました。
詩のように深く響くお芝居でした。全体を通して演じられる死者たち・犠牲者たちの表現法がユニークですばらしい効果。パーフォーマンスにあわせた強大な音響が軍事的暴力を、静粛が死者への思いを心に届かせました。
ロルカやスペイン市民への虐殺にたいしてネルーダの「フェデリコ・ガルシーア・ロルカへのオード」「そのわけを話そう」が朗読されるなど、詩も大きな役割りをしていました。
急に明るい歌声と楽しさに満ちた踊りになり、ほっとしました(チリ人民連合政府の樹立)が、すぐにまた暴虐の場面になり、ビクトル・ハラの「1973年9月 チリ・スタジアム」とネルーダの「腹黒い奴ら(絶筆)」で恐怖を歌い、軍事クーデターを告発しました。
ビクトル・ハラのたくさんの詩と美しい歌声が流され、歌が殺されたことの大きさとその無念を感じました。そしてこのことを忘れずに歌いついでいくことの意味を考えさせられました。


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