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大島博光を偲んで

ここでは、「大島博光を偲んで」 に関する記事を紹介しています。
二〇〇六年一月九日、父 博光は肺炎のため静かに息をひきとりました。一月十二日に偲ぶ会を、一月十三日にお別れ会を行い、父は妻の許へ旅立っていきました。詩人会議や現代詩人会の友人の皆様を始め、たくさんの方々に見送っていただき、喜んでいると思います。ありがとうございました。
 父は一九九九年六月に大腸癌の手術を受けましたが、順調に回復し、以前と同じようにフランスの雑誌を読んだり、囲碁やラグビーなどの好きな番組を見たり、多摩川で鯉釣りを楽しんだりしていました。ゴーシュロンの訳詩集を出版したほか、「アラゴン名詩集」や「人民戦線」などを出版したいと言って原稿を書いていました。二〇〇四年三月に癒着性イレウスの症状が出て入院しました。四月に一度退院しましたが、その後も同症状を繰り返し、一人暮らしで足腰が弱ったこともあって長期入院となりました。入院中もグルメぶりを発揮して「ステーキを食べたい」「寿司を食べたい」と言って看護婦さんを困らせたそうです。二〇〇六年一月二日、届いた年賀状を持っていくと、読み上げてくれというので読みきかせてあげました。一月八日、尾池さんが見舞ってくださったのが最期となりましたが、大好きな大学ラグビーをテレビ観戦し、早稲田が優勝したのをみて喜んだということです。
 博光は「鳩と未来の詩人」と自ら称して「世界の青春」の理想を胸に詩作を重ね、貴重な宝物を残してくれました。この宝物を大切にし、生かしていくのが残された私達のつとめだと思っております。皆さまのお力添えを頂きながら父の遺志を継いでいきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 このたび寄せられたお別れの言葉や詩、エッセイなどを紹介させていただき、故人を偲びたいと思います。
二〇〇六年二月
(追悼文集「鳩・未来・世界の青春 大島博光を偲んで」序文)


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