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コミューヌが敗北して (3)ボードレールの場合

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(3)ボードレールの場合

 一八四八年の二月革命の敗北後、ボードレールはどうなったか。「一八四八年、フランス人民が一瞬、積年の圧制を永遠にくつがえしたかに見えたとき、そして人びとが社会的共和制の最初の夜明けのひかりを見たとき、詩人たちさえも一瞬、自分のまえに現実世界の展望のひらけるのを見た。そしてボードレールも、そう、あのシャルル・ボードレールさえも、労働者詩人ピエール・デュポンの熱心な擁護者となり、かれの作品のなかの詩の未来をほめたたえたのだった。しかし、フランス人民がとりのけようとした暗鬱な重石が、ボナパルチスト一味の長靴によってふたたびおろされてしまうと、それだけでボードレールは、一八四八年に書いた自分の論文を、革命の日の熱狂だといって、恥知らずにも投げすててしまった。こうしてかれはじつに、あの詩の歴史をゆがめるという構想の創始者となり、(芸術のための芸術の理論の創始者となり)あらゆるレアリスムを否定し、この分野における恥ずべき議論の公認の供給者となった……」(アラゴン「第二回ソヴェト作家大会における発言」飯塚書店『アラゴン選集』第二巻、二七七ページ)
(つづく)

新日本新書『ランボオ』

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