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E. アジェンデは生きている(1)不屈のチリ人民

ここでは、「E. アジェンデは生きている(1)不屈のチリ人民」 に関する記事を紹介しています。
E. アジェンデは生きている

(1)不屈のチリ人民

デモとなったネルーダの葬列
 人民連合政府を打倒され、多くの指導者を失ったチリの人民は、巨大な打撃を受けたにもかかわらず、不死鳥のように生きつづけています。チリの偉大な詩人パブロ・ネルーダの葬儀がターデター以後、はじめての大衆デモとなったことは日本にも伝えられていますが、一九七三年十一月から十二月にかけて開かれた第一六回ライブチヒ映画祭で、スウェーデンのテレビ・ドキュメンタリー『サンチアゴ・デ・チリ──暴行された街』を通して、そのいちぶ始終がカラーの映像と同時録音で再現されました。
 ──ネルーダの葬儀の列が静かにすすむ。その両側は剣つき鉄砲の兵士たちが警戒している。しかしデモの隊列にはおそれる気配すらない。子どもたちの姿もみえる。やがて彼らは『インダナショナル』を歌い、シュプレヒコールをさけぶ。『ビバ(万歳)、ネルーダ』、『ビバ、アジェンデ』と隊列のなかから声がわきあがる。一人の婦人がこぶしを力強く突きあげ『ビバ、アジェンデ』とさけぶ顔が、ズームでアップになって終わる。
 それはまさに驚嘆すべき映像の連続であったということです。
 チリの人民はいま、困難な状況にもかかわらず、組織を維持、回復し、さらに、かつては人民連合に反対していた人びとまで含めて反ファッショ戦線を拡大しつつあります。すでにクーデタ直後の昨年十月十一日、チリ共産党はサンチアゴで「チリ人民への宣言」を発表、反ファシズム闘争を呼びかけました。チリ共産党は国内で組織保持に成功していると伝えられており、また、労働者統一中央組織(CUT)も地下の連絡網をつくりあげてたたかっていることが報道されています。
 チリ国内の反ファッショ闘争の展開準備の進行とともに、国外にいるチリ愛国者もいちはやく『民主チリ』という組織をつくりあげてローマに本拠をおき、国際連帯運動を発展させ、国内の闘争と呼応した活動を世界各地でくりひろげています。
 チリ・クーデタは近来にない野蛮で残虐な弾圧を特徴としていますが、それだけに全世界の心ある人びとの慣りも激しく、急速で広範な国際連帯運動の発展もチリ事件の大きな特質となっています。このため、チリ軍事独裁政権は国際的に孤立を深めています。
(つづく)

ajennde


(チリ人民連帯日本委員会パンフレット「アジェンデは死なず」)


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