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不滅のチリ人民連合政府(5)チリの右翼反動勢力の攻撃

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(5)チリの右翼反動勢力の攻撃

 つぎに、右のようなアメリカ帝国主義、CIAの支援にささえられたチリ国内の右翼反動勢力の展開した反革命活動をみましょう。
 まず第一は、人民連合政府成立直後にCIAとITTの援助のもとに結成された「祖国と自由」の活動です。
このファシスト団体は人民連合政府の転覆を唯一の目的としてつくられたものです。反動勢力はこの組織を使って、人民連合政府がクーデタで倒されるまでの三年間、人民連合派の人々にテロと暴力をあびせ、中間層にたいしては脅迫をつづけました。そして、MIRを挑発して暴力的衝突をひきおこしながら、軍部の決起を呼びかけつづけました。
 第二に、彼らは国民経済のかく乱や破壊活動を行ないました。「工業振興協会」、「全国農民協会」などの大資本家や大地主の団体を通じて、生産のサボタージュ、買い占め、闇市場の組織、さらには物資を隠したりして日用品の「不足」をつくりだし、人民連合政府から人民が離反していくようあおっていきました。また、とくに中小企業者を脅迫したり、買収したりしてストライキを組織し、チリ経済を混乱させました。
 第三は、議会で多数を占めていることを利用した反政府活動です。これはとくに政府がすすめる大企業やアメリカ資本の国有化を阻止するために行なわれ、たとえば一九七二年二月、企業の接収は議会の承認を必要とするという憲法改悪案を可決しました。これにたいしてアジェンデ大統領は署名を拒否してたたかいました。
 第四は、資本家団体や暴力団による労働組合運動にたいする圧力です。彼らは、労働組合の民主主義を破壊し、一九七三年四月には、エル・テニエンテの銅山で一部の右翼的な労働者に無期限ストライキを組織させて政府に大きな打撃を与えました。
 第五はクーデタの策動です。一九七二年三月には、「祖国を自由」と結託した反動分子と退役軍人らがクーデタを企てました。一九七三年三月の国会議員選挙で敗北した反動勢力は、六月、クーデタを実行しました。しかし、いずれも人民の動員によって粉砕されました。
 以上のほかにも、右翼反動勢力は人民連合政府を転覆するためのさまざまな公然、非公然の反革命活動をくりかえしました。
(つづく)

(チリ人民連帯日本委員会パンフレット「アジェンデは死なず」)

チリの闘い


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