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チリの夜明け 戦前の人民戦線から(5)アジェンデ政府の誕生

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(5)アジェンデ政府の誕生

 そしてFRAPは、さらに広範なチリ人民を結集するいっそう強固な統一戦線として、一九六九年十二月、人民連合(UP)へと発展したのです。人民連合には、共産党、社会党、急進党、社会民主党、人民統一行動運動、独立人民行動の六つの政党が参加しました。「人民連合の基本綱領」は、つぎのように述べています。
 「真に人民的な唯一の選択、したがって人民の政府がになうべき根本的な課題は、帝国主義者、独占体、寡頭地主の支配を終わらせ、チリにおいて社会主義の建設をはじめることである」
 このような共通の課題をかかげた人民連合は、ついに一九七〇年九月の大統領選挙で、アジェンデを当選させました。チリ人民は、一九三八年の人民戦線の教訓を十分にふまえて、労働者階級を中心に強固な持続的統一戦線=人民連合をつくりあげました。チリ人民は、アメリカ帝国主義、大資本家、大地主の抑圧をはねのけ、さらに人民連合政府の成立を阻止するためのたびたびの反動的クーデタの策動を、人民のゼネストでうちやぶることによって、人民連合政府の平和的、合法的な樹立を可能にしたのです。
(この項おわり)

アジェンデ

 (チリ人民連帯日本委員会パンフレット「アジェンデは死なず」)

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