大島博光記念館を訪ねて(上) 秋山鐵夫

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大島博光記念館を訪ねて   秋山鐵夫

 念願かなって九月上旬、長野松代にある大島博光記念館を訪れることが出来ました。
 博光さんは私の人生に計り知れない影響を及ぼした方なので、存命中にお目にかかり、お礼を申し上げたいと長年思い続けていたのですが、それが叶わぬうちに他界されてしまい悔やんでいたのです。
 昨年十月二十一日の「赤旗」金曜名作館の欄で館長の朋光さんの記事を見て、初めて記念館のあることを知ることになりました。

 東京三鷹の下連雀のお宅に伺ったのは、私が早稲田の学生で結核で休学中の一九五三年夏頃、アマチュア詩人で友人の兄の末次正寛氏が連れて行ってくれたのが初めでした。
 この頃の私は、新薬のおかげで一命は取り止めたものの健康に自信はなく無く、将来への希望も持てず、暗澹たる思いで、これからどう生きていくのか?模索していた時でした。
 末次氏は、裕福な家の長男でしたが、親に反発して家を出てペンキ職人で食いつなぎ、詩を書き、酒もよく飲み、感覚も鋭い人でした。
 雑木林の緩い傾斜を上ってゆくと木造の平屋があり、そこで療養中という博光さんと初めてお目にかかりました。和服姿で小太り熊さんのような様な容貌で、目は優しく私を歓迎してくれました。この時は初対面でもあり、話は専ら末次氏とのやり取りが主だったように思います。飄々とした、ゆったりとしたお人柄に惹かれ、数日後、若者の厚かましさで一人で再びお訪ねしたのです。
(つづく)

末次
末次正寛(右)と博光夫妻 昭和50年頃

秋山
秋山鐵夫さんご夫妻と小林園子さん



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