(『フランスの起床ラッパ』)
また、地下生活のきびしさは、しかし詩人につぎのような美しい詩をも書かせている。
・・・
ここでは閉ざされた小宇宙がうたわれているが、そこにも絶えず外部世界が侵入し、映し出されている。エルザの身ぶりひとつひとつが、たたかいと希望とに結びつけられている。鏡のなかに、はるかに、英雄たちとその闘いの映像をくりひろげるという手法は、この詩をいっそう深いものにしている。「鏡」と「火」という二つの映像は、その後もアラゴンの愛の詩にしばしばあらわれてくる。
(『アラゴンとエルザ 抵抗と愛の讃歌』)
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