『エルザの眼』(1)

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『エルザの眼』

 四〇年五月廿九日、アラゴンの部隊はダンケルに後退し、六月一日、駆逐艦に乗って、イギリスのプリマス港に上陸する。翌日、輸送船に乗り移って、ルアーヴル、シェルヴール、サン・マロと、フランスの北西海岸を廻るが、どこにも上陸することができず、ブルターニュ半島の突端ブレストにやっと上陸する。そこから、パリの南方にあたるユール県コンシェにたどり着く。このとき、ドイツ軍はすでにセーヌ河を渡っていた。コンシェでアラゴンの部隊はニつに分けられる。一隊は再編部隊として、新しい武器を調達するために、パリ地区に送られた。戦車やその他の車輌を、ダンケルタに捨ててきたからである。他の一隊は、その場にうっちゃられることになる。アラゴンはこの後の一隊にぞくしていた。そこで彼は、自分の医療班とともに、「西部」軍の指揮下にはいって、ユール県からドルドーニュ県ペリグー市の近郊に向う。こうして、彼は独仏休戦条約の日を、ペリグー市近郊のリベラックの町で迎える。
 『ダンケルクの夜』は、ダンケルク脱出の体験をなまなましく反映している。
(つづく)

(『アラゴンとエルザ 抵抗と愛の讃歌』)

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