早鐘が鳴ったら

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早鐘が鳴ったら


早鐘が鳴ったら



(『冬の歌』1991年)

早鐘が鳴ったら
                  大島博光

おれは 空の麻袋をかついで
飲まず食わずに 街道すじを
ほっつき歩く 宿なしの仲間だ
働いても 控りとられてすかんびん

そしてむかしの だれかのように
行きだおれて のたれ死にするのだ
それでも 奴隷暮らしよりはましさ

安酒にでもありつけば 酔っばらって
風の吹く野っばらの 野草のうえで
こおろぎといっしょに 眠るのだ垢だらけの顔を赤いタ日に染めて

だがいつか 早鐘の鳴るのを聞いたら
おれもしゃんとなって 駆けつけるのだ
みんなといっしょに あけぼのの方へ

注 ガブローシュ──ヴィクトル・ユゴーが、『レ・ミゼラブル』のなかに描いたパリの革命的浮浪少年。ドラクロワはその有名な『自由』の画のなかで民衆をみちびく自由の女神のかたわらにピストルをふりかざしたガブローシュの像を描いている。



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