心のなかのスペイン──『緑の馬』

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 『緑の馬』

 さて一九三五年、スペインの詩人たちのネルーダへの友情、信頼は、グループの詩誌『詩のための緑の馬』の編集をネルーダに委託することになる。そしてこの編集・主宰をとおして、──スペインの詩人たちとの交流をとおしてネルーダ自身が変ってゆく。純粋詩から非純粋詩への移行、個人主義から社会主義への移行が始まったのだ。ネルーダは非純粋詩の必然性を理解する。詩は行動・生活とむすびついている。したがって言葉の正確な意味で、永遠のための詩というものは存在しない。書くことは、書く人間の自我の全的な参加を要求する。ネルーダは『緑の馬』に書く。
「われわれの追求する詩は、酸にむしばまれたように手仕事ですりきれ、汗と煙りがしみこみ、小便と百合の匂いがし、法の内外で営まれるさまざまな職業のしみがついているような詩である。
 非純粋詩は、着物や肉体のように、食べもののしみ、恥ずかしげな身ぶり、皺、観察、夢、徹夜、愛の告白、憎しみの表明、野獣、動揺、恋歌、政治的信念、否定、懐疑、断定、負わされる物たち、などをもつ。」
(つづく)

(新日本新書『パブロ・ネルーダ』)

千曲川


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