ネルーダ 愛の詩 百の愛のソネット(11)

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 しかし、愛は、みずからのうちの狂気を克服してこそ、自己を確立することができる。愛と理性とを統一することによって、はじめて「透きとおった愛」をうちたてることができる。

  いままでは 気狂いじみた妄想や にがい確信や
  金槌の夢よりも もっともっと堅い決意などが
  恋びとたち 二人の頭上に 落っこちたものだ
  ついに 理性と愛とが 二つの翼のように
  双子(ふたご)のように 秤(はかり)のうえで 釣りあうまでは──
  こうして 透きとおった愛が うち建てられたのだ
                 (五四番めのソネット)

 ここにみられる、輝かしい到達点──愛と理性との統一、とけあいは、この詩集の頂点をなしている。愛と呼ばれる情緒・衝動の、自然生長的な概念にたいして、ネルーダは、知性と理性によって、長い時間をかけて、ねりあげられ、つくりあげられた、愛の感情を対置しているのである。

<『愛と革命の詩人ネルーダ』>



五四番目


海辺の二人


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