『ウラル万歳!』(上)

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 『ウラル万歳!』

 一九三二年、アラゴンは二番目のソヴェト旅行に出かけ、滞在は一年近くに及ぶ。彼はそこで『国際通信(コレスポンダンス・アンテルナショナル)』誌の仕事を手伝う。
 彼はウラルのマグニトゴルスク、チェリアビンスクなど、巨大な製鉄所、トラクター工場などの建設現場を訪れ、そのときの感動から『ウラル万歳!』を書く。この詩集は、ソヴェトで遂行された革命と巨大な社会主義建設への具象的な賛歌である。

  かれらは大地を人間に返して言った
  きみたちはもう 飢えないだろう
  きみたちはもう 飢えないだろう

  かれらは天を大地に投げすてて言った
  神々は 消えうせるだろう
  神々は 消えうせるだろう
                  (「賛歌」『アラゴン選集』第一巻)

 詩人はまた社会主義的労働をたたえて歌う。

  この世にある すばらしいものに
  勇敢なひとびとよ 耳をひらけ
  この世にあるすばらしいものに
  勇敢なひとびとよ 眼をひらけ

  ここ 社会主義の 世界では
  働くことは もう 恥ではない
  むかしのように 働くことは
  もう むなしい 苦労ではない

  働くことは 名誉なことだ
  けなげな 英雄主義的なことだ
  働くことは 労働者にとって
  名誉なことだ 光栄なことだ
               (「同志フィデレイエフは答える」前掲書)

 この詩集には、十二詩節(アレキザンドラン)の長詩のほかに、規規則正しい脚韻をふんだ八音節の四行詩がみられる。この古典的な作詩法の採用こそはこの詩集にあらわれた新しさであり、その後アラゴンによってますます追求される形式となる。
(つづく)

新日本新書『アラゴン』

ポスター
グスタフ・クルーツィス <ポスター> 1931年


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