暴力と人間

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 暴力と人間
              大島博光

狂った野獣のように
ふたたび暴力が荒れ狂う
くさったファシストの暴力

生きた人間の顎のうえを
ふみつけふみにじる泥靴
雨あられのように打ちおろされるこん棒

人間はふたたびふみにじられ
人間はふたたび否定され
人間はふたたび殺される

人間たちの深い怒りは燃えあがる
女たちのほの暗い眼の奥に
男たちのはげしい憎しみの底に

そうして眞の人間たちは闘う
野獣どもの暴力に抗して
人間を守るために!

眞の人間たちはたたかう
人間を證しするために
祖国と子供たちを守るために

人間たちは知っている
絶望は死であり たたかいのみが
絶望を希望に変えることを

人間たちは感じる
正義への郷愁と愛の炎が
その胸に熱く燃えるのを

暗い絶望の底から雄々しく
起ちあがった人間たちは
野獣の暴力にうち勝つだろう

そうして詩人たちは歌うだろう
人間を守るためにたたかう
人間たちの英雄的な美しさを!

  (『詩学』1949.9)

さくらんぼ

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