デゥ・ラメエア「秋」

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 秋
              デゥ・ラメエア 大島博光譯

薔薇咲きし園に風は立ち
よき草茂りし野には冷雨(ひさめ)降る
 羊のごとき雲
 岸の上を流れ
雲雀うたひし空も今暗し

汝が黄金色の髪褪せて
汝が暖かき手も冷えはてぬ
 茨の下にうつろへる
 消えゆく幻よ
汝が面影もおぼろにて

汝が歌聲は悲風に消され
わが歓喜(よろこび)の胸には涙あふれぬ
 かつて我と共にありし児よ
 かつて我と共にありし児よ
憧れも今は黙しぬ

  Autumn

There is wind where the rose was;
Cold rain where sweet grass was;
 And clouds like sheep
 Stream o'er the steep
Grey skies where the lark was.

Nought gold where your hair was;
Nought warm where your hand was;
 But phantom, forlorn,
 Beneath the thorn,
Your ghost where your face was.

Sad winds where your voice was;
Tears, tears where my heart was:
 And ever with me,
 Child, ever with me,
Silence where hope was.

         Walter de La Mare
秋

(『少女画報』現代詩選 1941.8)
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