エドガア・ポオ「夢」

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  夢
       エドガア・ポオ 大島博光譯

暗き夜の幻に、われは夢みぬ、
去りし日の幸(さち)とよろこび──
されどこの世の光に眼ざめては
わがこころ破れはてて痛みぬ。

ああ、追憶(おもひで)のまなざしもて
過ぎし日を喚びもどさむと
己が周囲を眺むるものに
何かま昼の夢にあらざらむ?

聖なる夢ぞ──聖なる夢ぞ、
世のすべての争ふまも、
われに歓びの光りもたらし、
また孤独なるよき魂のごとわれを慰む

この光り、嵐と夜をつらぬきて
はるか彼方より揺れきたる──
されど、眞理の太陽の下(もと)
何かさらに清く輝かむ?

夢

    (『少女画報』1941.9)

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