マチャードとソリアの野

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 マチャードとソリアの野

 いつぞや、NHK・TVのスペイン語講座をみていたら、詩人アントニオ・マチャードの「ソリアの野」という詩をスペイン人のナレーターが抑えた声で、しかし美しいひびきをひびかせて朗読していた。そしてソリアの町や、その古い城や、白い野の花の咲いている郊外の野や丘が映しだされた。朗読された詩の美しいひびきと調子の純粋さはいつまでもわたしの耳に残った……
 そのうち、この詩の仏訳のテキストが見つかったので訳してみたが、あの原詩のひびきは伝うべくもない。

    ソリアの野
               アントニオ・マチャード

  寒いソリア 清らかなソリア
  ドーロ河のほとり 戦いの
  雄叫びの挙がった城も廃墟となり
  その城壁は崩れ落ち
  家家は黒ずみ傷む

  そのむかしの 領主たちと
  兵士と従僕たちの 死の町
  百の貴族たちの その紋章の
  紋章を掲げた ファサード
  飢えはてた 犬の群
  痩せ細って苛立つ犬どもは
  汚れた路地にむらがり
  夜ふけの空に吠えたて
  烏(からす)どもがかーかーと鳴く

  寒いソリアよ! 裁判所の
  鐘が 一時をうつ
  おお 美しいカスチリアの町
  月の光を浴びた ソリア

  (自筆原稿)

美唄
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