生命を変へる 繁野純、服部伸六、小山田輝彦へ

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生命を変える



(『現代詩人集』山雅房 昭和15年)

 生命を変へる
           繁野純、服部伸六、小山田輝彦へ

朝はきて君の額に星を置く
君は立ちあがり窓ひらく
生命を変へるといふ希望の上に
そして君の肉体は包まれる
黄金色の穂に鉾に

新しい大地に君は立つ
鋼の空気 裸の太陽

新しい酒が流される
ひびく蹄 火の喇叭
新しい祭りがひらかれる

街街の暗い不幸に歌つてゐた
君のひらめく歌声は
鉛の雨に洗はれる
地平線の鉄床 焔の風
君の斧はきたへられる

燃える深淵 鉄の壁
君の眼(まなこ)は豊鏡に
抉りとり収穫する
そして君の髪の毛のなか
いつも小鳥は眼醒めてゐる

君の馬にはよき翼
君の鉾には稲妻
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