ランボオ「谷間で眠る男」

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谷間で眠る男



 この詩は、あざやかな生と死の対照のなかに、戦争の怖ろしさを描きだしたひとつの画面である。E・ヌレが言うように「生気にみちた植物と溢れる光のなかに、ひとりの人間の肉体がじっと横たわって身じろぎもしない。緑、青、黄の点描のあいだに、二つの赤い穴があざやかである」
 緑と青は自然の静けさ、草の溢れる生命を現わしている。そして血の赤さは、ここではたんに緑の生命をひきたてるばかりでなく、この詩の主題を浮きたたせている。
 「彼は寒いのだ」──兵士はもうまわりの溢れる生命にくみすることもできず、温かい太陽をたのしむこともできず、すでに死の冷たさが彼をとらえているのである。(新日本新書「ランボオ」)

山の花
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