fc2ブログ

エリュアール「まごころ」「一生けんめい働け」

ここでは、「エリュアール「まごころ」「一生けんめい働け」」 に関する記事を紹介しています。




 まごころ




ポール・エリュアール Paul Eluard(1895一)
シュールレアリストの中で、最もすぐれた詩人であり、その簡素、純粋な言葉は、極めて音楽的であり、また男性的な優しさをもつ。スペイン戦争までの詩はひたすら恋愛を主題とし、詩人は現実に眼を閉じて、恋人という太陽の照す、おのが内面世界を観照し、寶玉のように重く澄んだ言葉でこれを歌い出している。これらの詩集は新しい世代に最も大きな影響を輿えた。──『苦悩の首都』『直接の生』『公衆の薔薇』『豊かな眼』等。──スペイン戦争が始まるや否や、直ちに戦闘的な詩に参加、特に今次大戦中秘密出版された『開かれた書、詩と眞實』は、その力強い感情と純粋な形式によって、レジスタンスの詩の傑作とされている。これらの詩集に於いてもエリュアールは、アラゴンとは異り、シュールレアリスムの精神と形式を失っていないが、これは超現実主義の美学がエリュアールの天賦と完全に一致していることを示している。(『三笠現代世界詩選』1955年)

エリュアール
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://oshimahakkou.blog44.fc2.com/tb.php/2764-216757ac
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック