ゴーシュロン「平和・戦争」

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   平和・戦争
                 ジャック・ゴーシュロン

  戦争とは 裏切られた生
  生から引きさかれた生
  旗竿のほとりの喪

  戦争とそのいちばん輝かしい顔は
  よく知られており それは栄光とみなされる
  あの空(うつ)ろな眼窟をした頭蓋骨
  そしてあのせせら笑う石膏像

  戦争はただひとつの顔をもつ
  骸骨の山という顔を
  死の戦勝記念碑

  泥だらけの制服を着た貧乏人たちが
  駆り出される 火の儀式のために
  唾のように吐き出される火薬と鉛のために

  隊列を組み 足なみを揃え
  その名を登録された者たち
  悲劇のために 大殺戮のために
  そして生き残った者たちに何が残ろう?
  狂気の光景(イメージ)をいつまでも掻き削ったり
  絶えず色を塗り変えるほかには
  そしてわけも分からずにうなずくほかには

  そして悪魔の荷車がどのように動き出し
  太鼓は誰のために何故にとどろくのか
  まさに子どもたちの前で理解するほかには

  やつらの煙をみて燠(おき)に火のついたことを見抜き
  松明(たいまつ)を投げる手を見破るほかには

  子どもたちの前で 子どもたちの前で

(詩集『不寝番』──よき次元)

戦車
アルピジェラ「アメリコ・ヴェスプシオ通りを行く戦車」
'Tanques n Americo Vespucio' 'Tanks in Americo Vespucio Avenue'
作者不明 1990年ごろ
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