『エルザの狂人』解説(第五章・第六章・エピローグ)
第五章「グラナダ陥落の前夜」は王国の最後の時と降伏を物語る。
病いを得たマジュヌーンはジプシーたちの処に身を寄せる。
その後の一連の出来事はザイドの日記によって述べられる。
第六章「「洞窟」(一四九二年)は一連の散文と詩から成るテクストで、いままで扱われたもろもろの主題をさらに発展させる。「サクロ・モンテのドン・ファン」「ジャロ・ド・クロワ」などの詩において、アラゴンはアラブ・アンダルシアの恋愛詩の伝統をうけつぎ、愛の観念を明らかにし、エルザの世紀における夫婦の未来を明らかにする。
「エピローグ」(一九四二〜一九四五年)は「二〇世紀の歌」によって始まり、すでに前章でうたわれた叙情的主題による大フィナーレとなる。
(完)
<自筆原稿>
第五章「グラナダ陥落の前夜」
・えにしだ
第六章 「洞窟」1492年 LA GROTTE
・アラゴン断章
・ロルカよ(XVI LES VEILLEURS)
・船乗りと詩人の寓話 FABLE DU NAVIGATEUR ET DU POÈTE
エピローグ(EPILOGUE)
第五章「グラナダ陥落の前夜」は王国の最後の時と降伏を物語る。
病いを得たマジュヌーンはジプシーたちの処に身を寄せる。
その後の一連の出来事はザイドの日記によって述べられる。
第六章「「洞窟」(一四九二年)は一連の散文と詩から成るテクストで、いままで扱われたもろもろの主題をさらに発展させる。「サクロ・モンテのドン・ファン」「ジャロ・ド・クロワ」などの詩において、アラゴンはアラブ・アンダルシアの恋愛詩の伝統をうけつぎ、愛の観念を明らかにし、エルザの世紀における夫婦の未来を明らかにする。
「エピローグ」(一九四二〜一九四五年)は「二〇世紀の歌」によって始まり、すでに前章でうたわれた叙情的主題による大フィナーレとなる。
(完)
<自筆原稿>
第五章「グラナダ陥落の前夜」
・えにしだ
第六章 「洞窟」1492年 LA GROTTE
・アラゴン断章
・ロルカよ(XVI LES VEILLEURS)
・船乗りと詩人の寓話 FABLE DU NAVIGATEUR ET DU POÈTE
エピローグ(EPILOGUE)
- 関連記事
-
-
図書館の壁面に「教えるとは希望を語ること……」 2017/07/15
-
──死── 2015/12/28
-
『エルザの狂人』解説(第五章・第六章・エピローグ)Aragon, Le fou d'Elsa 2015/04/22
-
アラゴン「姦淫の罪を犯した男」 2015/04/16
-
『エルザの狂人』解説 (第四章)Aragon, Le fou d'Elsa 2015/04/15
-
この記事のトラックバックURL
http://oshimahakkou.blog44.fc2.com/tb.php/2507-eb372bf9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック