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大島博光 略年譜

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大島博光 略年譜
      
1910年 (M43) 11月18日、長野県更級郡西寺尾村(現長野市松代町西寺尾)954番地に生まれる。
父・確光、母・きよの長男。生家は自作小地主。
1922年 (T12) 13歳 旧制県立屋代中学(現県立屋代高校)に一期生として入学。
 春、母きよ死去。強いショックを受け、ペシミズムの傾向を抱くようになる。
1928年 (S3) 18歳 3月、屋代中学卒業。この頃、芥川龍之介、ドストエフスキー、トルストイ、アナトール・フランスなどを耽読。フランス映画「レ・ミゼラブル」を長野市の映画館でみて深い感銘を受ける。
 10月に上京。文京区春日町に下宿、駿河台予備校に通う。その頃ニコライ堂下の神田図書館にて、ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』を耽読する。
1929年 (S4) 4月、早稲田大学第二高等学院に入学。小石川区第六天町、大成館に下宿。
 この頃、ロシア革命、社会主義の存在を知り、エンゲルス「空想より科学へ」や「共産党宣言」を読む。
1930年 (S5) 20歳 落合のゴム工場にビラ配りに行き、帰路つかまり、高田馬場警察に29日間留置された。
1930年 (S5) 12月 同級生の田村泰次郎、河田誠一ら同人誌『東京派』創刊した
1931年 (S6) 21歳 早稲田大学文学部フランス文学科に進学。
1934年 (S9) 24歳 3月、卒業論文にアルチュル・ランボオ論を書き、西条八十教授の知遇を得る。中野区江古田。
            11月、召集令状を受けたが、結核のため即日帰郷。
1935年 (S10) 25歳 3月、西条八十主宰詩誌『蝋人形』の編纂にあたる。杉並区阿佐ヶ谷6丁目に住む。
1939年 (S14) 29歳 詩誌『新領土』に参加。
1940年 (S15) 30歳 詩論集『近代詩の方向』(山雅房)を刊行。
1943年 (S18) 33歳 『詩的体験』ローラン・ド・ルネヴィル(文明社)
1944年 (S19) 34歳 2月、『蝋人形』が戦争のため休刊。
1944年 (S19) 34歳 4月、郷里松代町に疎開。結核療養。
1945年 (S20) 35歳 5月15日、鈴木静江と結婚。長野市松代町西寺尾に住む。
1946年 (S21) 36歳 2月、日本共産党に入党。長男・朋光出生。
1947年 (S22) 37歳 『ランボオ詩集』(蒼樹社)を刊行。
1948年 (S23) 38歳 詩誌「歌ごえ」を発刊。11月、次男・秋光出生。
1950年 (S25) 40歳 2月、東京都三鷹市下連雀に居を構える。
1951年 (S26) 41歳 アラゴン『フランスの起床ラッパ』(三一書房)。
1952年 (S27) 42歳 2月、詩誌「角笛」を発刊。同人に田村正也、小熊忠二、斉藤林太郎、末次正寛、丹野茂。1962年、23号まで続く。
   5月、中野の織本病院にて肺結核のため胸郭成形手術を受ける。9月、長女・桃子出生。
1956年 (S31) 46歳 『エリュアール詩選』(緑書房)
1962年 (S37) 52歳7月、壷井繁治、坂井徳三らとともに「詩人会議」結成に参加する。
1968年 (S43) 58歳 『ベトナム詩集』(飯塚書店)
1969年 (S44) 59歳  『アラゴン詩集』(飯塚書店)
1970年 (S45) 60歳 『ギュヴィック詩集』(飯塚書店)
1971年 (S46) 61歳 『抵抗と愛の讃歌』(東邦出版社)、『パリ・コミューンの詩人たち』(新日本出版社)
1972年 (S47) 62歳 『ネルーダ詩集』(角川書店)
1973年 (S48) 63歳 『アラゴン詩集』(角川書店)
1974年 (S49) 64歳 8月、初めて渡仏、シャルルヴィルにランボオ博物館を訪ねる。
    『ネルーダ最後の詩集』(新日本出版社)、『愛と革命の詩人ネルーダ』(大月書店)
1975年 (S50) 65歳 パリ滞在。『ネルーダ詩集』(角川文庫版)
1978年 (S53) 68歳 11月、マドリードにおけるチリ支援世界大会に出席。帰途、グラナダ、バルセロナ、コリウール、アヴィニヨンなどを訪ねる。
1979年 (S54) 69歳 パリ滞在。『アラゴン選集』(全三巻・共訳)(飯塚書店)
1981年 (S56) 71歳 『レジスタンスと詩人たち』(白石書店)
1984年 (S59) 74歳 詩集『ひとを愛するものは』(新日本出版社)
1985年 (S60) 75歳  『ひとを愛するものは』によって第17回多喜二・百合子賞を受賞。
1986年 (S61) 76歳 『大島博光全詩集』(青磁社)、『ピカソ』(新日本新書)
1987年 (S62) 77歳 『ランボオ』(新日本新書)
1988年 (S63) 78歳 『エリュアール』(新日本新書)
1989年 (H1) 79歳  妻・静江、篠原病院入院。
1990年 (H2) 80歳 『アラゴン』(新日本新書)
1991年 (H3) 81歳 『冬の歌』(青樹社)
1993年 (H5) 83歳 2月9日、妻・静江、篠原病院にて永眠。
1994年 (H6) 5月『稜線』同人に参加。
1995年 (H7) 85歳『老いたるオルフェの歌』(宝文館出版)
1996年 (H8) 86歳『パブロ・ネルーダ』(新日本新書)
1997年 (H9) 87歳『マチャード・アルベルティ詩集』(土曜美術社出版販売)『フイ・カーン詩集』(日曜舎)
1999年 (H11) 6月 大腸ガンのため立川相互病院に入院、手術。
2000年 (H12)  尾池和子さんがホームヘルパーとしてくる。
2001年 (H13)  ジャック・ゴーシュロンと文通。
2003年 (H15)  『ジャック・ゴーシュロン詩集 不寝番』(光陽出版社)
2004年 (H16) 5月 イレウスのため杏林大学病院に入院。
2006年 (H18) 1月9日 肺炎のため武蔵野中央病院にて永眠。95歳 

大島博光年譜(1)(1910年―1935年)
大島博光年譜(2)(1936年―1938年)
大島博光年譜(3−1)1939年
大島博光年譜(3−2) 1940年 (『蝋人形』の編集担当に)
大島博光年譜(4−1)1942-43年
大島博光年譜(4−2)1944年
大島博光年譜(5−1)1945年
大島博光年譜(5−2) 1946年〜1947年
大島博光年譜(6)1948年〜1952年
大島博光年譜(7)1953年〜1957年


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