ほんとうの人殺しは だれなのか

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☆今日の詩 小林多喜二
 ほんとうの人殺しは だれなのか
                               大島博光

いきなり狂犬が吠えた スゴンでみせた
こともあろうに 国政の委員長席で
「殺人者 宮本顕治君……」

日本じゅうが見ていた 唖然とした
そうしてみんなが 怒りの声をあげた
民主主義をふみにじった ヤクザぶりに

その文句 もう何度か聞いた同じ文句
昔 治安維持法の犬どもがでっち上げた
根も葉もない 共産党への殺し文句

宮本議長を 人殺し呼ばわりするやからは
昔のファシストと同じ穴の 狂犬どもだ
あの巣穴の 饐(す)えた匂いがなつかしいのだ

どうしても 人殺し呼ばわりしたいなら
ほんとうの人殺しは だれなのか
白日の下にあばき あぶり出してやろう

見るがいい 人民の血にまみれた黒い手を
治安維持法の斧をふるって 手当り次第に
殺しまくった 天皇制の死刑執行人(ひとごろし)どもを

その証拠は 消そうにも消えはしない
やつらの残虐な拷問のはてに虐殺され
また死へ追いやられた たくさんの人たち

小林多喜二 岩田義道 上田茂樹……
野呂栄太郎 市川正一 国領五一郎……
今野大力 今村恒夫 槙村浩……

かぞえれば 数限りもない犠牲(いけにえ)の名簿
鎖につながれ 殺された死者たちの長い列
見よ 歴史の壁にきざまれたこの罪業を

「堅忍と勇気にみちた」(*) この英雄たちは
炎のように生きて 炎のように消された
ほんとうの人殺しは だれなのか

この人たちは 何をしたというのか
みんな 官本議長の戦友 同志たち
平和と自由を 叫んだだけではないか

そのとき党は 虐殺された人たちの党だ
偉大な宮本議長は 牢獄で掲げつづけた
侵略戦争反対を 人民主権の旗を
                        一九八八年二月

注*『今野大力・今村恒夫詩集』(新日本出版社)序文・宮本顕治「今野大力・今村恒夫詩集の刊行にあたって」より

(『赤旗』1988年3月13日)


虐殺
(『文化評論』1976年4月号)
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