大野英子さんにインタビュー(6)児玉よいとこ

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(6)児玉よいとこ

日本の名山に囲まれ
大利根に抱かれながら
貧しい吾が郷

唄い継ぐ「浅間山から鬼が尻(けつ)突ん出して」火山灰吹く吾が郷愛し

浅間山 峰は吹雪か噴煙かと まごう黒雲こちらになびく


(『九十歳のつぶやき』──吾が郷いとし)

<故郷の児玉からは浅間山が見えたのですか?>
よく見えました。昔のほうが噴煙が多く上がっていましたね。

<お寺は山の中にあったのですか?>
いや、森の中です。
お寺は経費がかかるんです、盆暮れにはもっと貧しい檀家が貰いに来るでしょ。だから私の給料だけでは親を養って、お寺を維持していけないのですね。


<あのあたりでは桑を作っていたのですか?>
食っていけないので、桑を作り蚕を育てていました。
あのあたりは水が悪くて、児玉河原という川があったが粘度にも限りがあるからね。繭を買いたたかれて、群馬の製糸工場がでかくなって、恨み重なる、買いたたかれて買いたたかれてね。富岡の製糸工場に恨み重なるです。

<お兄様も児玉を歌った歌謡を2つ発表していますね。(「児玉よいとこ」と「児玉甚句」)>

児玉よいとこ
                  六踏園蛙夫

児玉よいとこ蚕の本場
娘十八紅襷 ヨ 紅襷
繭は白いぞ乙女のこころ
末はどなたの晴衣やら

児玉よいとこ八幡山に
偲ぶ古武士の夢の跡 ヨ 夢の跡
松の木の間にあの出る月に
泣いてこぼれた草の露

児玉よいとこ住みよい所
秩父颪が吠えたとて ヨ 吠えたとて
厚い人情は露変りやせぬ
共に栄える末ながく

           (『詩と歌謡と』 昭和十年九月号所載)
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