民衆のための詩=定型詩──川上勉先生の講演「ガリ版刷りのフランスの起床ラッパ」より

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詩はだれのためのものか 民衆のための詩=定型詩

レジスタンスにおいて最も大きな役割りを果たした文学は詩です。小説は長いですからレジスタンスの状況では詩ほどにはならない。
詩は誰もが口にしやすい、覚えやすい、人から人へ伝えやすい。闘う武器として詩は大きな役割りを果たしました。
そして、詩が多くの人に伝わるためには定型詩なんです。
アラゴンはレジスタンスの頃はほとんど総て定型詩で、工夫してできるだけわかりやすく書きました。
例えば島崎藤村の「千曲川旅情の歌」は定型詩で覚えやすい。フランス語の場合も同じです。
博光もアラゴンから学んで、詩は民衆のためのもの、民衆を励ますものが詩なんだ、として、晩年に至る長いあいだ、日本語の定型詩を一貫して追求してきました。
例えば、晩年の詩集『老いたるオルフェの歌』の「静江の狂人」は2行詩、3行詩からなっている。
また、『老いたるオルフェの歌』あとがきに2つの詩「わたしが詩だと思って・・・」「歌について」を載せて、詩をみんなのものにするために定型詩が重要であるとくり返し論じています。

(川上勉先生講演「ガリ版刷りのフランスの起床ラッパ」2014年10月25日)

老いたるオルフェの


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