最後の麻雀

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 最後の麻雀

博光は麻雀が好きだった。博光在りし頃、正月には子供や孫たちが三鷹の家に集まり、食事(博光スキヤキ)の後、かならず麻雀をやった。

博光の麻雀はシンプルな堅実派だった。早めのリーチで主導権を握り、流れを呼び込んで連チャン(連続勝ち)を重ね、役作りにこだわる子供や孫相手にいつも勝っていた。土井大助さんに鍛えられたのではないかとふんでいた。

土井大助さんは相当つよかったようだ。家で雀卓を囲んでいるところに花屋の仕事を終えた静江さんが帰ってくる自転車の音がすると、パッと麻雀卓を隠し、何くわぬ顔で詩の話をしたと言っていた。なかなかの悪友でもあった。

博光が亡くなる前年の正月は、武蔵野の病院に入院していた。元日に外泊して家で麻雀をやることにして楽しみにしていたが、病院に迎えに行くと、寒いから家に帰るのはイヤだという。看護婦さんに理由を話してお願いしたら、昼食後の食堂で麻雀をやっていいと許可してくれた。ところが、あてにしていた孫のうちマー君だけでタカ君が到着しない。お見舞いに来ていた尾池さんは麻雀をやったことがないと言う。「わからなくても大丈夫だから(??)」といって、気が進まない尾池さんに無理にはいってもらい、最後の麻雀をやることができた。誰が勝ったかは覚えていないが、尾池さんの殊勲賞は間違いない。2005年1月1日のこと。

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